【個別銘柄分析】住友商事(8053)

住友商事ウェブページより

株価情報

株価:1,529円
配当利回り:4.58%
(2021/8/24終値)

トカゲ分析

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配当利回り   ★☆☆
1株配当金推移  ★★☆
EPS推移    ★☆
PER      ★

トカゲコメント:
日本の4大総合商社の一角。
国内外のグローバルネットワーク、多様な取引先とのリレーションなどを活かして多角的事業をグローバルに展開。

事業セグメントを、金属、輸送機・建機、インフラ、メディア・デジタル、生活・不動産、資源・化学品の6つに区分し事業をおこなっている。2020年度実績ではメディア・デジタル事業部⾨が唯一黒字で利益貢献。今後も安定的な利益が見込める。利益成長余地は、輸送機・建機事業部⾨と⽣活・不動産事業部⾨が大きい模様。

前中期経営計画における当期利益目標は1年目のみ達成。米中貿易摩擦やコロナウィルス、低採算事業の整理などの影響で、残りの事業年度では目標未達。最終年度は1531億円の赤字となり収益力に課題が残る。

現在の配当利回りは4%半ばとまあまあ魅力的な水準。EPSの変動は大きく、典型的な景気敏感株である。中期経営計画では中⻑期的な利益成⻑による配当額増加を謳っているが、EPSの動きをみると安定配当できるかを見ていきたいところ。

基礎データ

EPS推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

1株配当推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

PER比較

JPXウェブページよりトカゲ作成 
東証一部平均および業種平均は2021年6月時点

売上高推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成
2021年度予想は非公表
単位:百万円

中期経営計画

企業ウェブページより

中期経営計画「SHIFT 2023」を2021年5月に発表している。
2023年までの3カ年の計画である。

住友商事の事業ポートフォリオ固有の弱点を克服し、業績をV字回復させるべく、徹底的な構造改革を行うことを標榜。

シフトの内容
1. 事業ポートフォリオのシフト
・市場の魅力度(市場の成長性、重要社会課題への貢献)が高く、住友商事の強みが十分発揮できる事業分野にポートフォリオをシフトし、収益性を高めるとともに下方耐性を強化する

・次世代成長戦略テーマの設定
次世代エネルギー:
 カーボンフリーエネルギーの開発・展開、新たな電⼒・エネルギーサービスの拡⼤
社会インフラ:
 途上国におけるインフラ整備、 新しい機能を持つ社会インフラの開発
リテイル・コンシューマー:
 多様なリテイル事業群のデータ活⽤を通じた、地域社会にエッセンシャルな価値、サービスの提供
ヘルスケア:
 医療分野に加え、健康・予防・介護分野における新たなビジネスの創出
農業:
 デジタル・テクノロジーを活⽤した農業セクター向けビジネスを拡充

2. 仕組みのシフト
・事業戦略管理の強化
 ✓戦略単位(Strategic Business Unit = “SBU”)を設定し、SBU毎に評価や資源配分をおこなう
 ✓投資の厳選/投資後のバリューアップ強化
 ✓投資案件の選定指針を定め、投資後はガバナンスの高度化と住友商事の機能・リソースを迅速かつ十分に投入
 ✓実績のモニタリングと業績連動の評価・報酬制度の導入

・全社最適での取り組み体制強化
 事業部門の垣根を越えた事業開発の枠組みを構築

・全社最適での経営資源配分の強化
 資金配分の濃淡や人材の再配置

3. 経営基盤のシフト
・ガバナンスの強化
 取締役会の機能の強化やグループガバナンスの実効性向上

・⼈材マネジメントの強化
 ✓⼈材マネジメント改⾰
 ✓Diversity & Inclusionの推進
 ✓グローバル適所適材の推進
 ✓健康経営と働き⽅改⾰

・財務健全性の維持・向上
 ✓有利⼦負債に過度に依存しない投資規律を維持
 ✓リスクの総量を株主資本の範囲内に抑える管理

定量計画
・2023年度当期利益3,000億円以上、過去最⾼益の更新を⽬指す
 *2020年度実績マイナス1,531億円、2021年度予想2,300億円
・3年合計配当後フリーキャッシュ・フロー⿊字を確保しつつ、1兆1,000億円程度の投融資を実⾏
 *前中期経営計画期間実績は9,200億円

株主還元
基本方針:長期安定配当
・中⻑期的な利益成⻑による配当額増加を⽬指す
1株当たり70円以上を維持
連結配当性向30%程度が目安

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