【個別銘柄分析】兼松(8020)

兼松ウェブページより

株価情報

株価:1,292円
配当利回り:4.64%
(2021/11/5終値)

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トカゲ分析

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配当利回り   ★☆
1株配当金推移  ★★
EPS推移    ★★
PER      ★★★

トカゲコメント:
1918年に設立された老舗商社。事業セグメントは、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、その他の5つで、多種多様な商品・サービスを提供している。5大商社と異なり資源権益への投資をしていないため、減損損失のリスクが低い。

2021年3月期の売上高では総合商社業界で8位。ただ、7位の双日の売上高が1兆6024億円なのに対し兼松は6491億円と大きな差がある。

2020年度の売上に占める各セグメントの割合は、電子・デバイス35%、食料38%、鉄鋼・素材・プラント15%、車両・航空11%であり、電子・デバイスと食料が全体の7割を占める。一方で、当期利益に占める割合は、電子・デバイス64%、食料11%、鉄鋼・素材・プラント16%、車両・航空11%であり、電子・デバイスの利益貢献が圧倒的に高い。

各ビジネスにおいて濃淡はあるものの新型コロナウイルスのマイナス影響は限定的に留まっているようである。一方で、業績の伸び悩みと描いていた成⾧スピードの遅れは生じており、中期ビジョンの修正がおこなわれた。

EPS推移は、年度毎の変動が大きく不安定さを伴うが長期でみると上昇傾向といえる。売上高推移は、長期横ばいの状況が続いている。1株配当は、前中期ビジョンの目標である安定的かつ継続的な配当を実施し増配を継続したが、直近3年と今年度予想は60円で横ばいとなっている。PERは業種平均の半分で割安と考えられる。

トカゲ自身は、魅力的な配当水準とセクター分散を理由に投資している。

基礎データ

EPS推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

1株配当推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

PER比較

JPXウェブページよりトカゲ作成 
東証一部平均および業種平均は2021年6月時点

売上高推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成
2014年度からはIFRS適用のため前年以前との比較はできないので注意
単位:百万円

中期経営計画

企業ウェブページより

2018年度〜2023年度の6カ年を対象期間とした中期ビジョン「future135」を2018年5月に発表。

3年経過後の折返しとなるタイミングで、事業投資の進捗などを踏まえて方向性を再確認することを当初から公表しており、2021年5月に定量目標と重点施策の変更をおこなった。理由はコロナ影響で事業投資の進捗に影響が生じ、描いていた成⾧スピードに遅れが生じたためである。

定量目標

当期純利益は250億円から200億円に50億円下方修正。前半3年の実績は166億円、144億円、133億円と下降傾向にあった。ROEも同様に下方修正。こちらも前半3年の実績は13.8%、11.2%、9.7%と目標値から乖離傾向にあった。前中期ビジョンではROE15%を目標として実際に達成していたにも関わらず、以降ずっと低下しているのが気になるところである。一方、配当性向は5%プラスの上方修正。前半3年の各年で既に目標値は達成しており2020年度は37.6%と目標を大幅に上回る水準だった。

重点施策
・基盤となる事業における持続的成⾧と、事業投資による規模拡大
 ✓安定した収益構造・財務構造を背景に、資本とリスクアセットのバランスを取りつつ持続的
成⾧を実現
 ✓強みを有する事業分野での事業投資により、規模の拡大と付加価値の獲得をめざす
 ✓SDGs 達成に向け、環境、社会、安全をテーマとする事業分野での投資を推進(今回追加)

・技術革新への対応
 ✓グループを挙げた DX 推進(今回追加)
 ✓先進技術(IoT/AI など)を軸とした新規事業の推進と拡大
 ✓イノベーション投資(将来に向けた開発投資)の推進

・持続的成⾧を実現するための経営インフラ確立
 ✓海外収益基盤強化など、グローバル戦略に対応する体制づくり
 ✓経営人材の育成など、人材への投資
 ✓働き方改革の継続的推進など、業務効率と従業員満足度(ES)の向上

株主還元
・株主還元は連結当期純利益の25%〜30%安定的且つ継続的な配当を継続
・事業投資の進捗なども踏まえて、普通配当・⾃社株買い等で株主還元を実施

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