【個別銘柄分析】武田薬品工業(4502)

武田薬品工業ウェブページより

株価情報

株価:3,673円
配当利回り:4.90%
(2021/8/11終値)

トカゲ分析

 トカゲ分析の見方はこちら

配当利回り   ★☆☆
1株配当金推移  ★★☆
EPS推移    ★
PER      ★

トカゲコメント:
日本の製薬業界売上トップ。世界では10位。
売上の約半分を米国で稼ぎ、日本、欧州及びヨーロッパがそれに続く。オンコロジー(がん)、消化器系疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、希少疾患、血漿分画製剤を5つの主要ビジネスエリアとしてフォーカスしており、売上の約80%を占める。

2019年にシャイアー社を買収し、売上高の拡大に寄与。しかし、過去10年を見るとEPSはかなりのデコボコ。業績が安定していない。

1株配当は10年間で見事なフラット。
トカゲ自身は、高い配当利回り水準とセクター分散を目的にポートフォリオへの組入を行っている。しかし、EPSが不安定なことと増配期待が持てないことから投資割合は小さくしている。

基礎データ

EPS推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

1株配当推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:円

PER比較

JPXウェブページよりトカゲ作成 
東証一部平均および業種平均は2021年6月時点

売上高推移

企業ウェブページのデータよりトカゲ作成 
単位:百万円

中期経営計画

過去、中期経営計画を発表していたが、現在は発表していない。
それに代わって、マネジメントガイダンスというものが発表される。

今期のマネジメントガイダンスは次のようになっている。
1. 実質的な売上収益
2020年度実績    +2.2%
2021年度ガイダンス 一桁台半ば

2. 実質的なCore営業利益
2020年度実績    +13.0%
2021年度ガイダンス 一桁台半ば

3. 実質的なCore営業利益率
2020年度実績    30.2%
2021年度ガイダンス 約30%

4. 実質的なCore EPS
2020年度実績    +24.6%
2021年度ガイダンス 一桁台半ば

「実質的な」とか「Core」とか、なんのこっちゃい?という感じだが、簡単に言えば「通常は発生しない特別な影響を除いたもの」ということ。

例えば、為替変動、事業などを売却した影響、事業再編費用、本業に起因しない一時的な費用や収益、が含まれる。

タケダは、このように一時的な特別要因を除いた本来の事業パフォーマンスを表す基準を提供することが、投資家にとって有用と考えている。

株主還元
1株当たり年間配当金180円の確立された配当方針を維持

ここから言えるのは、今後も増配もなければ減配もないですよ、ということ。

タケダは資本配分(すごくざっくりいうと生み出した利益をどう使うか)に関する基本方針として次の3つを掲げている。
1. 成長ドライバーへの投資
2. レバレッジの速やかな低下
3. 株主還元
*レバレッジは純有利子負債/調整後EBITDA倍率のこと。

特に2は、シャイアー社の買収で巨額の借り入れをおこなっているため緊急度が高い。

また、製薬業の特徴として、新薬の研究開発のために莫大な投資が必要になる。事業存続にかかわるので1も重要度は極めて高い。

このように考えると、株主還元は1と2をおこなった後に余力があればという優先順位になっても致し方ないとも言える。

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